ACL準々決勝

ふろん太のゲームは、0−0のゴールレスでアウェーの1stレグを終えた難しさが如実に現れていたかなと。ホームらしく攻めて幾度も惜しい決定機を演出していたが、失点を警戒していた面もあったのだろう。時間帯によってはもう一歩踏み込みが欲しいようにも感じた。
年々スタイルは変化してきているが、もともとは守備ブロックをしっかりと構築してからのリアクションに特徴があるチーム。得点に関してはジュニーニョを中心とした個の力のウェイトが高い。全体的にはバランスのよいサッカーになっているが、それでも足らない時にどうリスクを冒してゴールを狙っていくか。
時間の経過とともにアウェーゴールの重圧が増し、こう着状態のままPK戦にもつれ込んでしまった。本当にゲームをコントロールしていたのは、セパハンだったのかもしれない。


ライブで見た浦和のゲームは子どもの頃に見た日韓戦のようで、ちょっと気分が悪くなってしまった。英語の音声を流しながら見ていたが、実況・解説の人も半ば呆れながら相手のプレーに数々の厳しい言葉を飛ばしていた。


(´-`).。oO(中東遠征時くらいもっと柔軟に日程の対処ができないものか...)

2006年度経営情報開示をみて

各クラブの2006年度のJクラブの個別経営情報が開示された。(JFA)


サッカークラブの経営規模は、中長期の成績の積み重ねに左右される傾向が強い。そういう意味においてクラブの主要財産は選手やスタッフの人的資産であり、企業分類的には人的資源や知識集約型であるという見方ができる。主たる資産の価値をある程度反映する人件費が、2006年度決算から公表されたことは歓迎。
安定収入たる入場料収入で人件費をカバーできているのは浦和のみ。クラブとはいっても親会社(責任企業)の企業スポーツ的要素が強いクラブが多く、親会社マネーは安定収入源として見なすことは可能であるが、その金額は公表されていない(開示は難しいだろうなw)。
累積損失や債務超過のクラブが散見される。資本増強による赤字の埋め合わせ等の特殊要因により資産・負債が膨らんだクラブもある。いずれも一般企業では創立期に多く見られる現象であるが、練習施設等のインフラが自前で整備できておらず資産規模が小さいことも一因。業種的にはさほど資産にかかるスケールメリットが働かないが、情報開示の観点からは、B/Sについては決算公告程度のディスクローズも望みたい。


J1、J2合算の営業収入は691億(前年比+4.5%)と、リーグ全体では成長している。しかしながら成長著しい川崎、新規に加盟した愛媛の寄与分が大きく、前者2クラブで増収分約30億円のうち約27億円、愛媛で約4億円を占める。一方で10クラブが前年比減収となり、3分の1を超えるクラブが増収減益となった。
Jリーグ、ナビスコカップ合算の入場者数は約827万人となり、前年比約19万人の減少。入場料は約4億円の増加となったが、うち約6億円が浦和の寄与分。昇格クラブを除くと、川崎、清水が観客数、チケット単価とも上昇。一方で千葉、横浜M、磐田、名古屋など入場者数は増加したが、入場者のチケット単価が下がったクラブがあった。
リーグ全体の経常利益は▲25億円。引き続き赤字クラブは増加傾向にあり、2006年度は15クラブが単年度赤字となっている(04年度−2クラブ、05年度−11クラブ、06年度−15クラブ)。


Jリーグのクラブ数は31となり、流れ込むパイ(お金)も増加してきた。成績はもちろん、クラブ経営に差がつくのは仕方のないことで、多くのクラブは有力クラブの後塵を拝することになってしまう。しかし、まだまだクラブスポーツが地域に密着していない日本では、今後Jリーグを目指すクラブも多い。なのに、既にビッグクラブによるクラウディングアウトのような状態が発生してしまっている。
地方クラブは地元の経済規模の影響を受けるし、責任企業と呼ばれる親会社のウェイトが高く企業スポーツとしての側面が否定できないクラブも存在する。ホームタウンの人口や経済規模、潜在的な有力スポンサーがもたらす経済的メリットをいかに享受していくか。いかに独自色を出して、魅力のあるクラブに成長にしていくか。クラブの経営方針が問われている。


そしてJのパイが増加しているとはいえ、代表関係の恩恵を直接的に受けるサッカー協会の予算ほどには伸びていない。日本ではまだまだサッカーの認知度は低く、大都市周辺に立地するクラブにおいてもメディアへの露出等は少なく、広告効果は限定的なものに留まっている。代表とJリーグではスポンサーの住み分けがなされているとはいえ、もっと国内リーグにお金が落ちるのが本来の姿だと思う。
これまで日本のサッカー界は、代表が中心となって牽引してきた。しかしクラブ経営の現場は厳しく、代表もまたクラウディングアウトの要因になっているのかもしれない。日本全体でスポーツという文化に流れるお金を増大させる必要があるし、プロスポーツ間のお金の流れを変える施策も必要だろう。協会トップにはそんな大きな仕事を期待しているのだけど…。


(´-`).。oO(市民クラブ的な性格が強いほど独自に決算を公表しやすいのかな...)

Jリーグの観客数メモ

プレ五輪は、中国のネット中継と某民放の中継を見比べて閉口。某民放は会場を音声を絞っていたのでアウェー度がかなり緩和されていたが、中国の中継では日本国家へのブーイングからばっちり。中国人のアナウンサーや解説が沈黙してしまうようなレフェリングでも、なんらコメントすることなく中継を続けるヘタレぶり。まあJリーグの中継もレフェリーは聖域化されているけれど…。


欧州の国別の観客数をまとめたサイトを見つけたので、簡単にJリーグと比較してみた。(EFS Attendances)













国別平均観客数(05−06)
Country Average
Germany 39,975
England 34,363
Spain 28,838
France 21,947
Italy 18,473
J1 18,292
England Div.1 18,221
Netherlands 18,078
Germany 2部            16,698
Scotland 16,194

以下、トルコ、ロシア、ポルトガル、ベルギー(ここまで1万人以上)、スイス、スウェーデンノルウェイウクライナ、イタリア2部、デンマークオーストリア、スペイン2部、イングランド3部、フランス2部、ポーランドギリシャJ2(6,406名)…と続く






国別ディヴィジョン数
4部以上 England(10部)、Greece、Italy、Scotland
3部 Austria、Denmark、France、Netherlands、Poland、Russia、Sweden、Ukraine
2部 Belarus、Belgium、Bulgaria、Czech R.、Finland、Ireland、Kazakhstan、Lithunia、Norway、Serbia、Slovakia、Slovenia、Spain、Switzerland
1部 Azerbaijan、Bosnia、Croatia、Cyprus、Estonia、Hungary、Iceland、Israel、Latvia、Luxemburg、Macedonia、Montenegro、Portugal、Romania、Turkey、Wales

ひどいレフェリングとか

先週末は移動やらなんやらで全くサッカーを見ていない。それでダイジェスト番組やネットで試合の様子を追いかけていたのだけど、レフェリーが次から次へとやらかしたようで(笑)
それにしてもレフェリーには大変な時代で、怪しい判定はネット上ですぐさま動画や画像となって検証されていた。とくに先週はゴールに絡むクルーシャルなのが4つもあって、その内2つは某外国リーグなら数週間の指名停止がありうるほどの酷さ。ネット上で議論が沸騰していたのもうなづける。


それでも今シーズンのレフェリングから、なるべくゲームを流そうとする傾向がうかがえることは歓迎(一部にどうしようもなく凝り固まっている人もいるようだけどw)。ただ、それでもファール数は去年と比べて減少していないし、既にそういう流れを利用しようとするプレーも増えてきているようだ。
酷いものだと3試合の出場停止を喰らったJ2の選手がいたが、ああいうプレーが続くとプレミアでは警察の事情聴取に発展する。他にも思うようにプレーできない上位チームのFWが、ボールのないところで背後から相手DFの足をかっぱらっている動画が流れていたが、もし大怪我していたら同様の問題が取り沙汰される可能性がある。


日本はディシプリンの感じられない汚いプレーについて穏便に済まそうとしているのか、マスメディアの中継は批判することなく流してしまうし、めったなことでは後で検証もしない。個人的に欧州各国の人に聞いた話だけれど、一時的には晒し者になるかもしれないが、レフェリングの問題も含めて、フットボールそのものを守ることの方が大切じゃないのかな。


(´-`).。oO(ACLを見ていると感覚が麻痺しそうになる...)

また日程のこと

掲示板でJ2の日程が話題になっていた。
チーム数が奇数のために毎節1チームがお休みになるが、その休み明けにどこのクラブと対戦するかというもので、J1の中2日の日程同様にクラブによってばらつきが大きいのだとか。これまでのところ休み明けクラブの2勝6敗で、必ずしも有利ではないようだけど…。


休み明けクラブの対戦相手
クラブ名 試合数
札幌、山形
仙台、水戸、草津、京都、C大阪鳥栖
東京V、愛媛、福岡
湘南、徳島

・・・ヽ( ´ー`)ノ

某紙にJ1クラブが中2日で戦う試合数の記事が出ていた。
ナビスコはより実力が反映されるユニークなカップ戦なのに、どうしてもメンバーが落ちてしまう。そして今年もまた、夏休みはかきいれどきと週2試合のペースで試合が組まれているが、高温多湿の日本ではどうしてもゲームの質は落ちてしまう。
アンリの怪我についてドメネクプラティニの間でひと悶着あったようだけど、試合数の増加に伴って、とくにWC後のシーズンはコンディションを崩す選手が多い。フランス代表ではリベリーマケレレギャラスビエラ、その他にもロナウジーニョやデコにジェラードも。ドメネクの言い分も少しは理解できるのだ。

中2日の試合回数
 回 数  クラブ名
11回 F東京、名古屋、広島
10回 千葉、横浜C、磐田
9回 甲府、新潟、清水
8回 鹿島、横浜M、G大阪、神戸、大分
7回
6回 浦和
5回 川崎、大宮

ACLやナビスコを勝ち抜いたクラブは、新たな負担増の可能性あり。
J1で34試合、ACLまたはナビスコのGL6試合(+決勝T各最大5試合)、天皇杯1試合(最大5試合)。最低でも41試合、すべてのカップ戦を勝ち進むと最大55試合となる。
代表はアジアカップのGL3試合+決勝T3試合のほかに、親善試合を6試合予定。レギュラークラスは、最大67試合を戦う可能性がある。


(´-`).。oO(甲府と仙台のゴールが白眉だった...ジェラードの太もも...)

当たらない予想

面白い試合を期待


今年も駆け込みで順位予想をしてみる。
今シーズンはアジアカップの中断期間までに18試合を消化、これはWCで中断した昨年に比べて6試合多い。たとえ実力上位でも修正できないままズルズル試合を重ねる可能性もあるわけで、悪いなりに勝ち点を拾えないと大コケがありうるし、また逆に勢いに乗って上位争いをするクラブが出てくるかもしれない(・∀・)ニヤニヤ
まあG大阪と浦和が少し抜けていると思う。でも、それじゃ面白くないので磐田で冒険してみる。2番手グループ以下は今年も団子状態になると思うが、上位を巻き込んだ混戦の優勝争いになって欲しいし、昇格組や下位予想の中からシンデレラ・クラブが出てくることを期待。それと激しい残留争いも。後でショックを受けたくないので、過小評価をしたクラブがちらほら(笑)


★A
G大阪:戦力面で大きな上積みはないが、とにかく今年も美しいサッカーを!
浦和:戦力は間違いなく上位、ACL・代表と続くタフなスケジュールが難敵?
磐田:守備戦術の消化次第では面白い存在になれそうな予感。思い切りやらかすかもw


★B
川崎:弱点をカバーする補強ができた。ACLで痛い目にあわなければ去年の再現も。
清水:若い力がうまく波に乗れば今年も上位争い。あと少し選手層が厚ければなぁ。
鹿島:形が出来始めていただけに監督交代が…。今年も新監督、新外国人次第かと。
大分:ここ数年じっくり蓄えてきた力は本物?でもまだ少し足りない感じがする。
広島:昨シーズン後半戦の再現を今年改めて期待。なにげに監督力が高いと思う。


★C
名古屋:ヨンセン次第の面はあるが、戦術的なサッカーが出来るチームに変身中。
新潟:監督好みの選手が揃ったのは好感。でもDFの大きな入れ替わりが不安材料。
F東京:ヒロミ復帰でまずは楽しませて欲しい。波が大きそうだけど、ひそかに期待w
千葉:逆境をはね返してきたが再び我慢の年?外国人がどれだけフィットするか。
横浜M:いろんな意味で転換期を迎えつつあるようだ。上位でもおかしくない戦力。
甲府:正念場の2年目!今年も期待しないぞ〜(・∀・)ニヤニヤ
柏:攻撃の形が見えるので昇格組の中では上位評価。でもディエゴとかの穴が心配。
神戸:積極的な補強は心強いが、若手育成路線が中途半端になりそうな悪寒。
大宮:面白い存在になれるだけの選手はいると思うのだけど、監督交代でどう転ぶか。
横浜C:よくわからないんだけど、なんとか残って欲しいんだよなぁ。。。


(´-`).。oO(F東京と磐田のサイトは RSS に対応してるのか...)