JEF千葉

今日でJリーグがしばらくの間お休みになるので、ちょっと気になっているチームのことを書いてみる。ただ特定のチームを応援して集中的に見ているわけではないので、少々的はずれな点があるかもです。欧州の話題が多いブログですが、決してJに興味がないわけではないのです^^;

今一番注目しているのが千葉。もし自分が千葉のサポーターだったら幸せと言えるほどに、目指す方向が好みの姿に近づいてきてような気がする。ずいんぶん前に「形になりつつある」と書いたことがあるが、最近では楽しさを感じるようになってきた。

オシム監督が「走る」ことの重要性を度々説くので運動量のことがよく取り上げられるけど、このチームそれだけではないと思う。とにかくボールがよく回るのは、選手一人一人の技術もさることながら、動きの質と戦術的共通理解の賜物だと言える内容だ。選手のインタビューを見ていても「チーム」という意識が非常に高いのも好感。
(このあたりは、いろいろな所でよく取り上げられている通りだと思う)

このチームの選手は流れの中でボールを受けているから、まともにプレッシャーを受けることが少ない。危ない時も、瞬間的に1−2mずらす動きを意図しているから相手もうかつに飛び込めない。

そしてFW、トップ下、サイド、中盤の底とあらゆる選手が絶妙の距離で次々とフォローに入るから、プレーの選択肢が多く相手守備の対処も遅れがちになる。しかも2タッチ以内で繋いでいくからテンポもいい。このチームが攻撃すれば、スペースが生まれ、決定機が訪れるのは必然とさえ言える。

なによりリアクション・フットボールではなく、リスクを背負ってゴールを狙う姿勢がいい。チームで得点を狙いにいくと、やっぱりこういう形になるのだと思う。決してリスキーな戦術を採用しているという意味ではない。自陣ではシンプルにパスをつなぎ、敵陣に入るとダイレクトパスを多用する点などはクレバーだと思う。

まあリスクを背負うから失点も多いが、見ていてワクワクするし、なにより若い選手が闘っている。スタジアムの観衆も一番フットボールを楽しめているようだ。自分もテレビで見ていて、何かを期待させてくれるので、チャンネルを変えることのないチームだ。

正直いって、去年までは割と現実的なフットボールをするチームだと思っていた。そして今シーズンは主力選手が抜けたので、ここまで変わるとはまったく想像できなかった。まだまだ若く決して完成品とは言えないチームだけど、経験と勝負強さが備わってくれば、かなりいい線までいけるのでは?なんて思っている。

羽生、佐藤勇、阿部をセットで代表で試して欲しいなあ...彼らは今の代表にない動きができるから(できることならハースもw 彼をFWではなくトップ下で使ってみたい)。