ウォームアップ・ゲーム

○ オランダ 1−0 カメルーン
オランダの大男たちがカメルーンの身体能力をもろともせず、スキルフル、スピーディなフットボールを展開する。イングランドBの試合もそうだったが、ボールが動くテンポがいい。たとえ足元へ出すパスでもパスにスピードがあり、まともにプレッシャーを受けることが少なく、次の展開が楽しみになる(このレベルだとプレッシャーが強い方が面白いかもしれないけど)。ファンバステンになって、以前の脆さは解消されつつあるようだ。激戦区のC組がますます楽しみになってきた。
カメルーンは依然としてディシプリンに問題があるようだ。高い身体能力とラフが紙一重というカードもあったが、どうかと思うプレーも多かった。まあこれが世界の玉際の激しさでもあるのだけど。


○ フランス 1−0 メキシコ
オランダをメインで見ていたが、一つ言えることは、フランスは一時期のグダグダから脱出しつつあるということ。決定機も多く、観客の反応がWC予選前半の時とは明らかに違っていた。ただジダンが目立つ試合でないと展開的に単調になりがちで、やはり物足りなさを感じてしまう。このままでは上位進出は厳しいかも。この試合はアンリがいなかったけど。
負けたけどメキシコはやっぱりいいチーム。狭い局面を巧みなテクニックとパスワークで打開していく様子が楽しい。運動量も豊富で小気味よさを感じる。欧州所属の選手は少ないがクオリティは高く、メキシコらしさも健在。内容的には五分以上だったか。


で、改めて日本はブラジルテンポのゆったりとしたサッカーをしているなという印象が強く残った。テクニック重視の綺麗なサッカーをしているとも言えるが、どこまで世界で通用するのだろうか。
ドイツがルクセンブルグを7−0で粉砕した。相変わらずの生真面目さというか空気の読めなさw。これまでホームで質の伴わない相手とばかり強化試合をやっていた日本。この期に及んで自信を失われても困るのだけど、きっとドイツは全力で戦ってくれるはず。本大会を予測するうえで格好の物差しになりそうだ。