日本 2−0 モンテネグロ

セルビアと分離したモンテネグロの代表チームは、この試合がまだ2戦目。かつてはサビチェビッチら多くの有力選手を輩出した国で、ほぼベスト・メンバーということで楽しみにしていたが、高温多湿に加えてコンディション的な問題もあったのだろう。ちょっと残念なゲームになってしまった。


前半は、サイドを強調した攻撃からバリエーションが広がっていた。モンテネグロ守備陣がうまく対応できなかったこともあり、サイドチェンジや楔のパスを織り交ぜた狙い通りの展開だったと思う。
しかし後半になると、さすがにモンテネグロも修正してきた。日本の運動量が落ちたこともあり、ボールがスムースに動かない。フレッシュな選手を投入しても、ゲームの流れは変わらない。モンテネグロがPKを失敗したこともあって、試合が緊迫することもないまま試合終了の笛を聞くことに。


日本は前半から飛ばしていた。遠藤、中村憲といった走りが苦手な選手もよく走ってゲームの流れを引き寄せ、狙い通り前半をリードして折り返した。教科書的な考え方であれば、後半立ち上がりはゆっくりゲームに入って、カウンター狙いに切り替える。でもオシムたんは違う。相手が疲れているとみると、積極的に3点目を狙ってゲームを決めにかかる。しかしこのゲームではガス欠の原因の一つとなってしまったようで、終盤はゲームをコントロールできていなかった。
オシムたんの千葉も、守備的な選択をまずしなかった。それはまだ教えていないといっていた記憶があるが、今後世界の強豪国と対戦した際に、どういうゲーム運びをするかは興味深いところ。テスト的な意味合いが強い試合でなければ、選手交代の順序は違っていたとは思うが…。


攻撃パターンについては、プレーする選手は違っていても、オシムたんの千葉と似ている印象(ディテールは違ってもU−22も似ている)。日本はまずまず決定機を作り出していたが、いずれ日本の攻撃パターンは知れ渡り、対策が練られるだろう。その時に決定力不足な日本はどういう攻撃を仕掛け、どんなゴールを奪うだろうか。また新しくどんな選手が出てくるだろうか。


最後に…。オシムたんは名前をあげて個人プレー云々を言っていたが、ゴールに結びついていれば周囲の選手のフリーランを賞賛すべきシーン。たまたまそのプレーを取り上げただけで、ツンデレぶりがいかんなく発揮されているようにも感じる(笑)中村憲個人は、守備の意識も高まりかなりフィットしてきたと思う。
これくらいが普通のレフェリング。日本のレフェリーは…。


モンテネグロ戦前日 オシム監督会見(スポナビ)
モンテネグロ戦後 オシム監督会見(スポナビ)


(´-`).。oO(モンテネグロの国家がドラクエみたいだった...)