チーム生え抜きの選手

昨日、UEFAの理事会で「チーム生え抜きの選手( Homegrown players)」について議論が行われました。とくに欧州ではビッグクラブの運営方針を根本から揺るがしかねない問題で注目しています。
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以下、要約です。

生え抜き選手を十分に育成せず、外部から選手を集めている一部クラブの方針が問題視されています。そのため試合登録選手のうち、一定人数(例えば7〜8人)以上を生え抜き(自国?)の選手とすることを義務づけたり、クラブの選手数を制限(例えば25人)することが検討されています。
目的は、一部クラブによる選手の「買い集め」を阻止し、地元クラブ育ちの選手がレギュラーとして活躍できるチャンスを高め、国内リーグにおける競争バランスを改善しようとするものです。
4月に具体案が討議される予定です。(1月のリリースには、これまでの意見交換では関係者の大多数が提案に賛成しているとありました)
アンケートもあります http://www.uefa.com/uefa/Survey/Survey.htmx
Jリーグでは外国籍の選手とクラブの選手数については制限がありますが、生え抜きの選手数には制限がありません。このオフには一部チームが有力選手をかなり集めましたが、その分だけユース選手の昇格する枠が狭くなっています。

現実にはお金がないとクラブ経営は容易でないですし、なにより強くなれないでしょう。でも資金力がチーム順位を過度に左右してしまうと、いずれは活力が削がれたつまらないリーグになってしまうと思うのです。

#おまけ
シリア戦の視聴率は18.6%でした

#2月4日追加
英文を読む限り"Homegrown players"の定義は記載されていません。UEFAの日本語では「現地育成選手」と訳されているのを見逃していました。
今後のUEFA提案では"Homegrown players"について「生え抜きの選手」「自国籍の選手」等のいろいろなカテゴリが設定され、規制されることになるのではないでしょうか。
タイトルを「チーム生え抜き選手」としましたが、誤解を招く表現であったと思います。