ミケルス氏のこと

各方面からミケルス氏を偲び賞賛する声があふれています。

UEFAの日本語ページ(「その1」 「その2」)から抜粋しました。

クライフ氏
「オランダをサッカー強国に押し上げた真のスポーツマンだ。その手法から、ほぼすべての人が、今でも恩恵を受けている」

ルート・フリット
「国際サッカー界にとって、大きな損失」「彼はカリスマ性と先見の明を持ち、攻撃的でボール支配率の高いサッカーを愛していた」

マルコ・ファン・バステン
「大きな損失」「集団としての選手のモチベーションを高める方法について、彼は精通していた」

UEFAテクニカルディレクター ロクスバラ氏
ミケルス氏を「芸術の師匠」と形容

#全員守備・全員攻撃というスタイルから「トータル・フットボール」や「ローテーション・フットボール」と呼ばれますが、本人は「プレッシング・フットボール」と言っていました。

私は74WCをリアルタイムで見たわけではありません。中坊の頃に友達のお兄さんが持っていたビデオを見たのが最初でしたが、なにか違うスポーツを見ているような気になり、フットボールにのめり込むきっかけになりました。それと当時の日本のサッカーがつまらなくなったのを思い出します(笑)
(もう一度「WC名勝負物語のサイト」を紹介しておきます)

リアルタイムで見た88欧州選手権のオランダは、ほんとに楽しかった。オランダ・トリオという言葉が喧伝されたチームでしたが、より近代的になった「時計仕掛けのオレンジ」が放つ攻撃の二の矢三の矢にため息をつかされたものです。

私は美しさを追求するがゆえに脆さも同居するオランダのフットボールが大好きです。オランダがビッグタイトルを取った唯一の監督ですが、彼は74WC以降はWCの舞台に立つことはありませんでした。ミケルス氏の生前中にオランダがWCで優勝するのを見て欲しかったなと、今さらながら残念に思います。

彼の下で栄光をつかんだ名選手たちの多くが監督となっていますが、彼の攻撃的なフットボールの遺伝子を守っていくことを切に願っています。

# リンク先にある「名将気取り」という blog の「ある名将の死 リヌス・ミケルス追悼」というエントリにもぜひ目を通してください。ミケルス氏と彼のフットボールについて詳しく書かれています。