中澤選手の契約更改について思うこと

中沢が横浜と契約更新、3年7カ月

あーもったいない。日本人DF初の海外移籍になったかもしれないのに(奥寺さんはちょっと違う)。しかももし噂通りなら、アットホームな雰囲気で愛されているクラブ、あのボルシアMGだったのに(ドルトムントじゃないですよ)。それにしても3年7ヶ月契約とは・・・。

Jでも有力選手は複数年契約を結ぶ時代になったという点では感慨深いものが。でもこの長期契約からはなんとなく、将来の海外移籍を想定し、移籍金を取ろうとする横浜Mの思惑が見え隠れしますし、中澤選手はチームの顔を立てるべく、それに応えたというところでしょうか。

そのこと自体はビジネスとして普通の感覚だし、おかしいとは思いません。でも中澤選手は日本人では一つぬけたDFだと思いますが、WC後には28歳です。果たして高額の移籍金を払って彼を迎える海外のクラブがどれだけあるでしょう。願わくばWCの舞台で、実力だけで移籍するだけのプレーを見せつけて欲しいですが、長期契約がマイナスになりはしないかと少し心配です。もしかしたら横浜Mに骨を埋める決意をしたのでしょうか。

試合に出れないなら、日本に残った方がよいという考え方があります。その考え方に反対はしませんが、自分がコンフェデで感じたことの一つに「Jのプレッシャーはまだまだぬるい」という事があります。不用意にマイ・ボールを取られるシーンがしばしば見られましたし、逆に普段なら取れているはずのボールが取れずに交わされたりもしました。普段Jリーグでプレーしている感覚との差が、かなり大きいなと思いました。

その典型例はちょっと情けない負け方をしたメキシコ戦でした。続くギリシャ、ブラジル戦はさほどプレッシャーがきつくなかったのですが、やはり同じようなもったいないシーンがちょこちょこありました。もし3戦目の相手が、前からガツガツくるアルゼンチンやドイツだった・・・。まったくの仮定の話ですが、おそらく日本はもっと苦労していたと想像しています。

海外でプレーしている選手との大きな差は、厳しいプレッシャーの下でどれだけ確実にプレーができるかだと思います。だから中澤選手にもプレーや判断のスピード、フィジカルの強さなどを世界のトップリーグの一つブンデスのリーグ戦で感じて欲しかったなぁ。それにやっぱり、世界を実感してるDFが一人くらい代表に居た方がいいし...。