WC5日目

普段サッカーに興味ない人から、「日本は駄目じゃないの?」と言われた。
確かに強くはないが、クロアチア戦は勇敢に内容のある試合をお願いしますよっと。


○韓国2−1トーゴ


連日の不規則な生活で眠くなったので、2試合目以降に備えて睡眠。
アジア勢でこの大会初勝利、韓国も自国開催以外では初勝利のはず。この大会は初出場組みが多いからか、アフリカ勢が勝てない。でもアジアよりは競争が激しく、レベルそのものは高い気がする。


○フランス0−0スイス


攻勢に出るフランスの隙をうかがいながら、時折スイスが鋭いカウンターを繰り出す。サンドニで行われたWC予選のビデオを見ているような展開だった。あの時のフランスは戦術はアンリという印象だったが、今回は戦術はジダンとアンリという感じで、自然とスイスのマークがこの二人に集中していた。衰えたとはいえジダンはそれなりに決定機を演出していたが、フィニッシュの場面は孤立しがちなアンリに頼りすぎで、全体的には平凡な感が否めない。守備は戦術的なベースがはっきりしているので簡単に負けそうにはないが、二人以外にも輝きを放つ選手が出てこないと苦しそう。もう少し中盤の選手にゴールへの意識が高ければ、結果も内容も伴いそうな予感もあるが…。


スイスは確実に勝ち点1を得ることを目的に戦っていたと想像。直前のイタリアとのウォームアップマッチではもっとアグレッシブな守備から素早い攻撃を展開していたが、このゲームは決勝トーナメント進出をにらみアウェーのような戦い方を選択したのだろう、満足できる結果に違いない。バランスを維持を優先していたので、創造性という面では物足りなかったが、もともとしっかりした戦い方の中からチャンスをつかむお国柄だと思っている。チームオーダーを遂行するために若い選手たちが勤勉に動いていたのが印象的。


○ブラジル1 −0 クロアチア


日本が関係なければクロアチアを応援するであろう試合は、ところどころ記憶が飛んでいる。それでも3分の2以上は見たかなw


日本の決勝T進出を占うゲームは、ブラジルらしくない内容だった。ブラジルといえばポゼッション・フットボールの本家本元で、高い位置で圧倒的にボールを支配しながらゲーム進める。そのブラジルがボール支配率で負け、GKの攻守が度々画面に映し出される。世界一サッカーの内容に拘るブラジル国民は、どういう反応を示したのだろう。それにしてもブラジルはこれでWC8連勝だとか。


前にクロアチアはカウンターバランスのチームだと書いた。このゲームでは堅い守備からリズムを作り、攻撃の時間帯が訪れてもぐだになることはなく、最後までブラジルを悩ませることになる。どうしてもクラスニッチ、プルソ、バビッチといった攻撃に特徴のある選手に注目してしまうが、ブラジルが世界に誇る攻撃陣をほぼ押さえ込んだ守備陣の個の強さとチームとしての連携も見事。なるほど98WCより小粒ではあるが、まとまりのあるよいチームだと思う。クロアチアにとっては、今後の相手関係を考慮すればベターな結果なのだろう。外国のサイトが伝える監督のコメントは、いずれも満足気なものだった。


ブラジルが確実に1点を守りに入ったとみるか、1点を守らざるを得ない状況に追い込まれたかで、このゲームの評価が180度変わってしまう。おそらくは双方の思惑が絡み合ってこういうゲームの流れが出来たのだろうが、予想通りクロアチアは強かったのは間違いない。