WC18日目

「川淵会長断罪wiki」なんてものが出来ていた。日本サッカー界の功労者であることは間違いないが、とくにWC後の「為すべきことを疎かにしている対応」を見ていると…。


○イタリア1−0オーストラリア


圧倒的にボールを支配したのはオーストラリア、しかしゲームの支配は五分と五分で、どちらに勝利が転がってもおかしくはなかった。マテの一発退場は少々厳しいように感じたが、もともとそういうお国柄なのでまあ仕方ない。最後に帳尻も合ったことだし(笑)


ただゲームを大きく動かしたのは、間違いなくその退場だった。イタリアは2トップに変更し守備を固めたが、Ozの豊富な運動量から繰り出されるテンポのよい攻撃、ヴィドカのポストプレーヒディンクの母国オランダを髣髴とさせる両サイドをワイドに使った攻撃を絡めて主導権を握ろうとする。


しかし簡単に崩れないのがイタリア。後半はカテナチオという言葉が相応しい展開だったが、したたかなゲーム運びで相手の攻撃の芽を摘み、反撃のチャンスを窺う。Ozもブッフォンの牙城を脅かしはしたが、実際に大きなチャンスをつかんでいたのはイタリアで、戦い方、勝ち方を知っているチームが勝利をおさめてしまった。


まあおいらの好みだけど、イタリア的なサッカーだけは目指して欲しくないなぁ。


(´-`).。oO(QLだいじょううかなあ...)


○スイス0−0(0−3PK)ウクライナ


中盤をコンパクトに保ち相手の良さを消しあった試合にエンターテイメント的な彩りはなかった。タイプ的に似かよったチーム同士の渋すぎる試合は、120分戦って引き分け。ただこのゲームではウクライナの戦いぶりにより可能性を感じていたので、PK戦とはいえベスト8進出を決めたことはよかったかなと。


ウクライナの気迫は凄まじく、スペイン戦とはまるで違うチームになっていた。劣勢を予想していたが、気迫あふれるプレーで局地戦を譲らず、攻守の切り替えも素早かった。ウィングを生かしたスピーディなカウンターと、シェフチェンコの決定力を生かそうとする攻撃が、スイスゴールを効果的に脅かす。センデロスを怪我で失っていたスイスに十分な警戒感を与え、前線への圧力を削ぐことにも成功していた。次のイタリア戦もこのような戦いが出来れば…。


ウォームアップ・マッチなどで若い選手がひたむきにプレーする姿を見て以来スイスには注目してきたが、この試合では輝きを放てなかった。大会を通じて無失点で敗退することになったが、これまでの結果が悪い方に影響したのかも。バランスを保つことに注意を払いすぎて、肝心な場面でリスクを冒しきれていなかった。チャレンジャーとしての立場は感じられず、負けない戦い方に終始した今日のスイスは、勝利をつかむまでのチームではなかったのだろう。