浦和 0−1 ミラン

浦和は最高の立ち上がりだった。しかしミランは浦和の攻勢を一通り受け流すと、15分くらいから本領を発揮し始める。ミランはやはりサッカーが上手い。大小の展開を織り交ぜて1対1の局面で優位に立つと、徐々に浦和を押し込み始めた。


こうなると浦和らしいというか悪い癖というか、全体的に下がりすぎて自然とカウンターがメインのサッカーに。最終ラインと中盤の枚数がアンバランスだから、ボールを奪った瞬間の守から攻への切り替えでスピードを欠いてしまい、スムースにカウンターに移行できない。正直かなりの力の差を感じる内容だ。


例によってテレビを消音、外国の実況を聞いていた。そこでは日本のテレビとは比較にならない赤サポのボルテージ。攻撃時は大声援、そして相手ボール時には徹底的なエナヴェイション。試合の流れを読んだメリハリの効いた応援が、世界中のサッカーファンを驚かしたに違いない。


後半になっても依然として流れは変わらない。浦和の攻撃パターンはかなり対策されている感じで、セパハン戦で発揮した良さが消されている。どんなに押されていても3回くらいは決定機があるから0−0で耐えろ!とにかく耐えてチャンスを待て!そんなことを思いながらテレビ画面を見ていたが…。


失点は、浦和が少し流れを取り戻し始めたかと期待感が膨らみ始めた68分。お手本のようなカウンターからカカが左サイドを切り裂いて、最後はセードルフが流し込むだけ。カカにえぐられて動揺したのだろう。逆サイドまで完全にボール・ウォッチャーになってしまっていた。


ミランは強かった。最初のうちは対戦を重ねると、研究されてさらに差が開きそうな感じさえ。まあ相手はそこらの代表よりは確実に強いと言われる3大リーグの上位クラブ。残念な結果に終わったが、Jリーグと日本のサッカーの将来のために3位決定戦はなんとか勝って終わってくれー。


(´-`).。oO(きっちりゲームを閉めるもんだ...鬼気迫るPOUだった...)