立ち読み

まだ中村俊がセルティックへ移籍する前、グラスゴーから半年ばかり来日した筋金入りのセルティック・サポを味スタへ案内したことがある。ゲームは前半からカードが飛び交う荒れ模様のゲームだったが、彼はF東京サポが歌うゆるねばとノリのいい応援スタイルが気に入ったようで、その後もちょくちょく観戦に出かけていた。


その彼からハーフタイムに「あのレフェリーはまだ経験が浅いのか?」と質問された。試合はSRが担当しており、制度の概略を説明したが、彼の感想は"bad relationship"。要はレフェリーとプレーヤーの間に信頼関係が築かれているように見えないということで、それがゲームが荒れる要因の一つになっているように思えるということだった。


あれから数年、多くのJリーグの審判は未だにこの問題を解決できていないように映る。信頼関係の構築はなにも一方的に審判の責任ではないが、明らかに選手の方が諦めてしまっているなと感じる審判もいる。そしてそういう審判の場合はサポーターやファンとの関係も微妙なことが多く、ストレスを感じながらの観戦になることが多い。


「ある程度の段階までは能力。しかし最後は人間性」。最新のNumberに掲載された「嫌われた審判」という刺激的なタイトルの記事を立ち読みしながら、ちょっと小太りのスコットランド人と、ある人に教えられた言葉を思い出していた。


(´-`).。oO(微妙なプレーのリプレイくらいは早く欧州基準に...)