3−4−3の妄想

#これ自分でも過激過ぎると思って没にしていたものです
#酔った勢いで投稿しますが、鋭い突っ込みはご勘弁を

サッカーはサポの数だけ監督がいると言われます。このエントリはそんな「机上のお遊び」なので、「今の代表と違うスタイルを想像」してもらえればそれでいいかなと...。

フォーメーションとメンバーは、こんな感じです。
(図はラインが微妙にずれてますなぁ ^^;)

3−4−3

ポジション別に+αとして要求される能力
GK:スイーパー能力のあるGK
DF:攻撃をビルドアップ
MF:スピードとスタミナ
FW:スピードとスペースメイク

メンバーを考えてみると、次のようになりました。
1川口、2松田、3中田浩、4阿部、5稲本、6中田英、8村井、10小野、7石川、11玉田、9久保(5、6、9は完調が条件)
リザーブ:GK1名、中澤、徳永、遠藤、山瀬、鈴木、田中達
候補:坪井、中村、大久保、サントス
*中村選手はかなり評価していますが、彼を生かすシステムは別のものです

現在の代表とは大きく顔ぶれが違います。これは同じポゼッション・フットボールでも現代表と異なるコンセプトを目指すため、選手に求める資質も大きく異なるからです。

ポゼッション・フットボールの本来の目的は、ボールキープの時間を長くすることにより、自らのリズムで攻撃する時間を長くすることです。必然的に相手は守備的にならざるを得ず、自チームが得点する確率が高まります。現在の代表がポゼッション・フットボールを標榜しながらもゲームをコントロールしているのか、されているのかよく分からない。このあたりの不満が出発点になっています。

ボール支配率の高いサッカーは相手陣内で展開してこそ効果を発揮するもので、自陣でボールをまわしてもポゼッションの観点からはあまり意味はありません。どの地域でボールを支配し、相手にプレッシャーをかけているかが重要です。実際ボールを持たされている時間を差し引くと、日本の支配率はかなり下がるでしょう。(相手を一度引き出してスペースを作るという意味はありますが、ここで目指しているフットボールとは少し違います)

このチームのコンセプトは、圧倒的にボールを支配して(60%以上)ゲームの主導権を握り、90分の大半(70分以上)を敵陣で試合を運ぶことです。このコンセプトの遂行のためには、守備、攻撃に偏りがちな選手はプライオリティが低くなります。選手個々には、運動量とスピード、そしてなにより確かな戦術眼と瞬時の判断力が要求されます。絶え間なくトライアングルを伸縮させ、プレスとスペースを作り出す動きを90分間継続してできる選手が望まれます。

これで守備が機能するのかという大合唱が聞こえてきそうですが、チームコンセプトとして、圧倒的なボール支配率でカバーすることが前提になっています。守備する際には思い切ってラインを上げて、前線からプレスをかけまくります。そのためにFWとMFには、プレスに入る場所やタイミングを適切に判断する能力が必要となります。DFはラインを高い位置に保つ勇気が必要になり、GKにはかつての川口のようにスイーパーの役割を求めます。

そして一旦ボールを奪うと、スペースを消すために縮めたトライアングルを瞬時に広げてスペースを作り、10番を中心にワンタッチ、ツータッチで素早くボールを回します。得点者はFWに拘りません。ウィングには、まず9番、10番のためにスペースを作る動きを求めます(もちろん中に切り込んでの得点能力も必要です)。相手DFをワイドにして出来たスペースを中盤の選手が突いていくのです。高い位置でボールを奪うことを前提にしていますから、DFには攻撃時のビルドアップ能力が要求されます。

ここまで書いてみたのですが、ブーイングの嵐が想像できます。実はこのコンセプトのベースはファン・ハールアヤックスなのですが、実際にこの戦術を行うにはDFは屈強な選手でないと難しいですし(スタムやコクーのイメージ)、とくに6番と8番には無尽蔵のスタミナが要求されますが(セードルフダービッツのイメージ)、そんな選手は日本には見当たりません。この辺りにこの妄想の限界があります。
また現在の日本には、こういうコンセプトでゲームを進めているチームが少なく、まだ4バックの4−3−3(2−3−2−3)や4−4−2BOX、4−2−3−1の方が現実的だとも考えています。

ただ戦術が変わればこれくらい選手が変わることもあり得ることで、日本代表ではファルカンが監督に就任した際の選考は衝撃的でした。WC終了直後ならまだしも既に予選が始まっているこの時期にこんな妄想を主張するつもりはないのですが、ただ今の代表と異なるイメージのチームを作ってみたかったのです。最初に「お遊び」と書いたのはそういう意味です。


話しは少し変わりますが、2002WCの時に以前は体力まかせで単純なサッカーだと言われていた隣の国が、ヒディング監督の下でかなり攻撃的なスタイルを採用しました。その結果、内容はともかくベスト4に躍進し、その流れで若い世代が好結果を残し始めています。当時の韓国代表の方が可能性のあるサッカーをしていたからでしょう、ユースレベルでは差がつきつつあるように感じます。

トルシエ以降、日本は流れの中での点の取り方をおろそかにしているように思えて仕方ありません。トルシエが言ったように、確かに得点にはセットプレーが絡むことが多いのですが、守備の戦術を重視するあまり攻める戦術をおろそかにしているように思えて仕方ないのです。トルシエには攻撃の戦術がないと批判していた人達はいったいどこへ行ってしまったのでしょう。

代表チームがその国のフットボールに与える影響は大きいものがあると考えますが、もう自分の中ではジーコ就任当初に期待していたスペクタルは諦めています。WC本番で少しでも上に行って、日本がジーコの名誉を傷つけなければそれでいいという心境なのです。

(´-`).。oO(1試合だけでいいから代表監督やってみたい・・・w)