アジア基準の笛

横浜、アウエーの笛に負けた/アジアCL

いろんな記事を読むと、選手はかなりストレスを感じていたようですね。Jリーグの審判のレベルのことがよく問題になりますが、これはどう考えればよいのか。この試合は実際に見ていないので、以下に書くことは、この試合個別の問題でなく、ACLの他の試合やWC予選を見ての一般論についてです。

全般的にアジアのフットボールは、Jリーグと比べると荒っぽいと思います。アジア地区のWC予選などではアジア各国の優秀な審判が笛を吹くのですが、やはりその国のフットボール事情を反映する傾向にあります。一言で片付けるとすれば「ファールに寛容」ということになるでしょうか。実際に解説者が審判の判定に首をかしげたり、クレームすることがしばしばあります。

ただ欧州好きの自分が思うに、Jのプレーもそれほどフェアではないなと。ところがJの審判は欧州基準に近い笛を吹いている。このあたりにイエローカードが乱発されがちな理由があると考えています(このあたりは、Jを中心に見ている人とは大きく考えが異なるでしょうし、欧州でもどの国を中心に見ているかによって異なると思います)。

日本の選手の立場になって考えてみると、普段はJで厳しい欧州基準の笛に苦しめられ、アジアの大会では途端にラフな試合に苦しめられる。ACLでは実際に酷いタックルも多く、フラストレーションを感じた選手同士がエキサイトするシーンもしばしば見受けられました。

日本がフランスWCに初出場した時のことを思い出します。アルゼンチン・クロアチア戦は、ほとんど日本のフットボールは評価されませんでした。弱いチームがファールで対抗していると思われたのです。ところが3戦目のジャマイカ戦で素晴らしいフットボールを展開すると、負けはしましたが日本の評価ががらっっと変わったことを思い出します。

どちらに合わせるかというと、もちろんよりフェアなプレーを目指すべきなのですが、果たしてAFCにその気があるのかどうか疑問です。AFCに期待できないとなれば、ドイツでブーイングを浴びてもよいから徹底的にヒールなフットボールを目指してみるかぁ?そこまで割り切れるならそれもいいかも...そんな馬鹿なことを考えてしまいました。

#ありえないけどUEFA移籍は大歓迎
  たとえ予選でも欧州の強豪と真剣勝負をするほうがWCよりよっぽど面白そう