WY 日本0−1モロッコ

若い選手たちはよく戦ったと思います。一番悔しいのは選手たちでしょうし、言葉も見つかりません。

この日は日本にも惜しいシーンがいくつかあり、勝負としてはどちらに転んでもおかしくない、いいゲームでした。それでもこの試合を含めて世界とは明らかな実力差があり、4試合戦って1勝もできなかったことも事実です。

すぐに北京オリンピックへの戦いが始まります。そしてやがてはフル代表へと道は続いていきます。この中から一人でも日本を代表する選手が出てくることを願っています。

結局のところ、平山に経験を積ますだけの大会だった。平山のためのシステムであり、平山にゴールさせるための戦術という意味では徹底されていた。しかしたとえ平山が日本の財産であり彼を常にピッチに置くとしても、平山がいないメンバーの方に、まだしも連動性のある動きや可能性を想像させられるのである。

今回のチームは、他の選手の個性の犠牲の上に成り立っていた。確かにフットボールはチームプレーであるが、果たしてこのメンバーでこんなフットボールしか出来なかったのか、平山を使うにしてもこのスタイルでよかったのかという疑問が残るのである。(この点については、断じて平山個人の責任ではないし、すべての責任は監督とその監督を選択した協会が追うべきものです。)
フットボールは90分のスポーツだから、少しくらいはよい時間もあるし、1つのビッグプレーで試合が決まってしまうこともある。とにかく耐えて相手のスタミナ切れを待ち、ワンチャンスを生かす。そんな夢を見ていたのがこのチームだった。

GLの2試合、追いつき引き分けにもちこんだ。しかし守りに入った相手に攻勢に出れるのは当たり前。問題は追いつき方であって、必然性のあるゴールなのか、偶然や相手のミスによってもたらされたものかで、今後の可能性が違ってくる。(そういう意味では負けたとはいえ、今日のゲームは納得できる部分があります)

平山を将来のエースとして育てようとしたのだろう、そして相手との実力差を綿密に考慮し選択した戦術であったのかもしれない。しかし、残念ながら日本のフットボールは、今後の可能性を感じさせない弱者のものであった。そんな戦いぶりで、どれほど若い選手たちの経験値が上積みされたのだろうか。

「もっとフットボールをしましょうよ」
フットボールが守備的になりつまらないと言われ始めた頃によく使われた言葉である。まさに今回のU−20は、そんな言葉がぴったりのチームであったことが残念なのである。


もしこの監督でオリンピックを戦うのなら、協会と監督は今のスタイルが日本に向いているかということから考え直して欲しい。自分の結論は、監督を変えた方がいいというものです。