オシムたん続投

千葉 オシム監督、来季も続投(産経)

この記事を読んだとき、なぜか涙が出てきた。

ついこの間もオーストリアから代表監督要請があったという。90年代の旧ユーゴスラビアの華麗で緻密なフットボールへは高く評価されており、欧州では未だに稀代の名監督のことが忘られないのだと想像している。

シーズン前に村井、茶野らが抜け、今シーズンはよくて中位と予想された千葉。そんなチームを若手中心で優勝争いの鍵と言える存在にまでに立て直したばかりか、もしかしたら・・・という期待まで抱かせてくれるようになった。そして、ナビスコカップも準決勝まで勝ち残っている。

オシム監督の試合後の会見は、多くの記者が注目し耳を傾けると聞く。自分もいつの間にか含蓄あふれる彼の言葉のとりこになってしまい、毎週コメントを読むためにサイトを訪問している。

先ほどの引き分けに終わった鹿島との試合、どうみても個々の選手のレベルで劣勢な千葉が互角に渡り合っていたが、まさに彼の手腕の賜物と言えるのではないだろうか。

そして毎試合後に千葉の選手のコメントを読んで感じることは、試合中も一人一人が冷静にゲームを分析し、自分たちの力をピッチ上で表現しようとしていること。チームとして明確な意図が感じられるサッカーは面白い。

どのスポーツでも同じことだと思うが、戦術は重要である。とはいえフットボールは、比較的選手の自由度が高いスポーツ。オシムたんにかなり鍛えられているに違いないのだ。

オシムたんには、1日でも長く日本のサッカーシーンに影響を与え続けて欲しい。と同時に、彼のユニークなコメントに触れ続けたいと願うのです。