階段の登り方

片道切符フットボールは、「何をやろうとするか」が大切だと思う。もちろん許されないミスはあるが、断じてミスのスポーツではない。だからこそ下に引用した大木監督のコメントにはとても共感させらる。

エンターテイメントを追求するとリスクは高まるし、世智辛くいくほうが賢いと思う。甲府の試みは失敗に終わってしまうかもしれない。だけど日本は一度もそんな失敗を経験することなく、現実的な考え方が幅をきかせつつあるような気がしてならない。

ドイツWCで日本はどんな戦い方をするのだろう...。

●入替戦後の大木武監督(甲府)のコメント(J's GOAL)

Q:第1戦でミスが多く、それを気にされていたようですが、今日はほとんどなかったように思いました。それについてはいかがでしょうか?

「ミスというのが何なのか、まずちょっと私には分からないんですが、一番私が気にしたミスはボールを奪ったあとの処理ですね。そこは1戦目が終わった後に強く言いました。ただ、今日も何回かありましたね。1つはつなぐこと。もう1つは切らなければならない時があるんですよ。そこを切れないで、相手にセカンドチャンスを与えてしまう、という場面がありました。そこはちょっと納得いかなかったですね。ただハーフタイムにそれははっきり言いました。それから最後は相手も一人少なくなりましたし、ちょっと守備固めをするような形になったんですが、向こうもスクランブルといいますか、誰がどこにいるのか分からないような状態になった。そうするとうちはフォーメーション通りにやっていても、相手はそうはいかない。マークを決めて、ディフェンスに入るという事をやりました。その時のマークのミスもありました。その辺が気になっただけで後は大きな問題はなかったと思います。もちろん細かいミスはたくさんあったと思いますが、許容範囲だったと思います。1戦目と2戦目と違うのは、取った後のボールですね。その処理は1戦??よりは多少よかったかなと思います」

Q:大木さんが目指してきたサッカーの、そのキーワードを教えてください。

「エンターテイメントです。お客様が見て、もう一度見たいと思うようなゲームです」

Q:おもしろいと思うのはどこなんでしょうか?

「『プレーする事』です。なかなか分からないと思うんですが、今プレーする選手が少ない。プレーしているチームも少ないと思います。
演技をする選手もいる。その中でプレーに集中する。それが一番です(笑)。それは見に来てくれなければ分からないですよ(笑)。」

世界を経験した名将は、日本が現状の戦力で世界と戦うために、そして真のフットボール強国になるために必要なものを的確に指摘してくれている。世界的にみれば、日本なんてまだまだぽっと出の若輩者。失敗したっていいから、WCでは腰を引かずに闘って欲しいのだ。
天皇杯敗戦後のオシム監督のコメント(千葉公式)

Q ジェフは今年、セレッソと相性が悪いが。
A ジェフにはジェフのサッカーがあるが、セレッソにはセレッソ特有のスタイルがある。ただ、そういったことより、うちが苦手とするのは、体がガッシリしている、身体能力の高いチームで、そういったチームとゲームをするときに、うちは体重が軽くて背が低いから、競り合いのシチュエーションがこないように、運動量で回避するしかないが、それができないと今日のような試合になる。日本のサッカーはまだ技術を重視している部分があると思うが、やはり、世界の高いレベルまでいくと、強さも必要になってくる。残念だが、それが世界のサッカーのトレンドで、できるだけ速く、できるだけガッシリして、できるだけ大きい選手が必要とされている。

(´-`).。oO(巻キターーーッ、80%かぁ...)

#おまけ
F組オッズ(WillamHill)
ブラジル3.75倍、クロアチア51倍、オーストラリア126倍、日本151倍
赤字クラブを1年で再生させた“サッカー界のゴーン”(シリーズ経営革新)
地域密着のひとつの姿があった。