日本2−0フィンランド

日本は、スペースがあればある程度やれるのはわかっている。問題はウクライナアメリカのように前からガツガツと潰しにきた場合で、その点でフィンランドはあまりに物足りなく、高さだけで仮想クロアチアやオーストラリアと言っていいものかと・・・。


ただWC本番で相手にリードを許して引かれる状況は考えられるわけで、そんな状況を想像しつつ見ていた(もちろんプレッシャーは比べ物にならないほどきつく、今日のように自由にさせてくれるとは思わないけれど)。


日本はサイドを崩そうとしていたがなかなか有効なクロスが上がらない。最終ラインまでボールを下げてスペースを作るのは一つの方法だけど、ボール回しにスピード感が不足気味でクロスが上がった時にはしっかり中央を固めた相手にはね返される。途中から低く早いボールを入れていたが、全体としてはいわゆるクロスをあげさせられているようにも感じた。


確かにボールを支配しているから両サイドに加えて中盤の底から小野、福西がいい形で押し上げ、時には最終ラインからも中澤が攻撃参加していた。しかしシュートで攻撃を終われないのがじれったい。もちろんスペースの限られた状況で相手を崩すことは簡単ではないけれど、終わってみればシュートは1桁?


アジア予選でも似たようなシーンを多々見てきたのだけど、それはレベルの高いWC本番では相手にとってカウンターの絶好のシチュエーションではないのかなと・・・。今日は攻守の切り替えも早く高い位置からプレッシャーをかけていたので、セットプレー以外にそれほど危険を感じなかったけれど。


確かにスコア上も内容的にも快勝だった。しかしサッカーでは去年のキリンカップのようなことも往々にして起こりうる。フィンランドの内容を考慮すると、もう何点か必然性のあるゴールが欲しかった。ゴールという仕上げの部分に不安を感じ、それほど素直に喜べないゲームだったのだ。