ぐだぐだ...。

◆ 宮本再び微妙な立場 ◆(スポニチ)
ジーコ監督、代表左SBは「三都主(報知)
を読んで、ぐだぐだととりとめもないことを。


WCが近づくにつれ代表選手個人の資質に関して語られることが増えてきたような気がする。たまたま2つの記事が目に入ったが、ここでもこれまでに「国内やアジアで活躍する選手が必ずしも世界で通用するとは限らない」というような表現を使ったことがある。強化やテストというのは、ヨーロッパや南米のシーズン中に遠征してレベルの高いゲームを数多くこなしてこそで、不十分であったと言わざるを得ないのでは?


直接2つの記事とは関係ないが、自分は4バック派。だからというわけではないが不思議に思うのは、日本では3−5−2が流行したのに、それと相性がよいといわれる4−2−3−1や4−3−3の3トップ(ないしは1トップ2シャドー)を採用するチームがほとんど出てこなかったこと。


もちろんシステムがサッカーをするわけではなく、戦力にマッチしたフォーメーションを採用することが肝要で、システムそのものの優劣だけで論じてもナンセンス。3トップに適したFWや、ほとんどのチームが2トップを採用するために中央が1対1になりやすい4バック向きの強いCBに恵まれないことが一つの要因なのだろう。


そして多くのチームが、フォーメーション的に最終ラインを相手FW数+1枚にしていることがある。西野監督も同じような考え方を採用し、浦和の1トップ2シャドーの布陣に対して、(G大阪の選手の特徴を考慮した上で)ゼロックスゼロックスの3バックからリーグ戦の4バックへ変更したと想像している。


この間のクロアチア−アルゼンチン戦、アルゼンチンの3−4−3に近いフォーメーションに対して、クロアチアはいつも通りの3−5−2のリアクション・サッカー。しかしクロアチアは迫力あふれるアルゼンチンのアタックにうまく対応していた。もちろんアルゼンチンの高い個人技とポジション・チェンジにバランスを崩されるのだが、的確なカバーリングやサポートでいつの間にか修正しているのである。


攻撃でも守備でもアクションをしかける瞬間は少なからずバランスが崩れるもの。だけどレベルの高いチームの選手はサッカーの勘どころが体に染み付いているのだろう、個人の戦術眼が高く、積極的にバランスを崩すことや、その後すぐに修正することが巧みだなと感じる。対して日本はバランス維持を優先する傾向が強いというか、バランスが崩れるとファールでゲームをきって逃げることが比較的多い。システム論や戦術論の前に、流れの中の瞬間的なプレー選択や判断で歴史の差や日本の弱さを感じてしまう。


それで冒頭の2つの記事については、そうした個人レベルの戦術眼が一朝一夕に向上するはずもなく、少なくとも守備に関してはもう少しはっきりとした約束事でカバーするしかないと思うのである。監督、選手を大幅に入れ替えて、違うスタイルを目指さない限りは。