この人の言葉が聞きたくなる。

今週号のNumberに掲載されていたオシムたんのインタビューから。
「これは批判でもアドバイスでもないが・・・。ジーコのやっているシステムが効率的にできているかどうかは疑問だ。選手一人ひとりはエレガントにプレーしているが、チームに攻撃的な選手が多すぎる。アレックス、ナカタ、ナカムラ、オガサワラ、クボ。5人もいる」

オシムたんの言葉の一部を取り上げるのは危険だけど、激しく同感なのだ。


攻撃的なフットボールは必ずしも攻撃的な選手を並べることではないし、その逆も然り。今の代表は日本で司令塔と称されるポジションの選手を複数並べているが、守備が安定感をを欠き、かえって攻撃に影響が出ている印象を受けてしまう。


サッカーはバランスが重要。フィジカルで劣勢な日本では攻撃に専念する選手は1人が限界だろうし、守備の拙い選手を前線から何人も並べられてはDFはたまったものじゃない。さらには中田英と他の選手に守備戦術の意識のずれがある現状では、いい時間帯と悪い時間帯の波が激しくなるのも無理はないと思う。


Jリーグは、レフェリーの問題もあるが、見た目ほどプレスが激しくない。国内ではそれで通用しても、WCレベルではボール奪取率は低くなるし、相手ミスの期待度も低くなる。そして攻撃では、普段経験していないプレッシャーを受けると力が発揮できていない。


緩いプレスしかできないのであればDFラインを上げる意味がないし、いっそのことカウンターサッカーをやればいいと思わないこともないが、日本にそんな文化は育っていないしジーコの選択肢にあるはずもない。やはり前線からプレッシャーをかけるために、攻撃的な守備のできる選手を置く必要があると思う。


最後にオシムたんが名前をあげた選手について素人考え。
久保を使うなら柳沢や巻のような守備意識の高いFWを組ませることが必要かなと。
中田英、中村を縦の関係で使うとすれば、小笠原を中村の横に並べるのはリスキー。これは小野も同じで、2列目での併用はリスクを冒す必要のある局面に限るべき。
仮に久保、中村、中田英を同時に使うとして、周囲は運動量豊富に攻守に走る回る汗かきタイプを置くしかないと思う。
そしてサントスは、アタッキングサードでチャレンジさせるべき選手。ボックス型の左サイドに久保、中村、サントスの併用は負担が大きいし、サントスSBなら逆サイドは守備的な選手を入れるべきかと。