WC3日目

セルビア・モンテネグロ 0−1 オランダ


おいらが応援している国同士の対戦は、どちらもスキルフルな選手たちが明確なチーム戦術を遂行するチーム。局面や試合展開に応じた状況判断も含めて質の高い選手がそろっており、さらにはフィジカル的な肉弾戦の要素もあって興味深いゲームだった。レフェリーがちょっとナーバスだったけれど。


「守備はコンパクト、攻撃はワイド」という基本コンセプトの一つを、オランダは分かりやすく具体化している。ラインを高めに保ったコンパクトな守備陣形からボールを奪うと、選手が一気にワイドに飛び散ってスペース・メーキング。と同時にパスコースを意識したフォローが、より効果的にスペースを作りだす。そこに高速のパスが飛ぶものだから、受け手の個の強さも生きてくる。


しかし欧州で強豪と目される両国はお互い手の内を知り尽くしているのだろう。とくにSCGが立ち上がりからオランダの良さを消そうとしていた。しかし、前半はカウンターを意識した守備ブロックを構築していたが、数的優位を作るのに精一杯で、効果的なボール奪取ができない。FWへのフォローが遅れて、縦一本が主たる攻撃手段になってしまう。予定通りのゲームプランだったと想像するが、オランダがSCGのお株を奪うような形から先制してしまった。
#SCGの選手たちは守備的な戦い方を選択した監督に不満があるようだ(BBC)


後半になってリードされているSCGのペースが上がる。前からプレッシャーをかける意識が高まり、中盤の構成力が高まる。それでもオランダのラインは高く、コンパクト。ゴールの可能性という点では依然としてオランダに分がある戦いだったが、リードしていることを強く意識し始める時間帯、残り20分あたりから変化が訪れる。選手交代も一つの要因だったかもしれない。さらに前への圧力を強めるSCGに対し、前線の基点を下げたオランダの攻撃はやや単調に。最後までオランダらしい戦い方で逃げ切れたのは、フィニッシュの場面でのSCGのアイデア不足だったかも。


残念だったのは、気温の上がる6月、ましてや昼間の試合では、フットボールの面白みが半減すること。緒戦ということもあり両チームとも全般的に手堅く戦っていたが、欧州予選時に比べて運動「量」の面で物足りない。まあ上位を狙う国は最初からトップコンディションにしないものだけど。この暑さは日本には有利に働くのかな…。


#BBCのマッチ・レポート(BBC)


アンゴラ 0−1 ポルトガル


後半だけ見た印象だと、去年11月の親善試合とはアンゴラの真剣度合いが違った。あたりまえか(笑)。こういう試合を見てしまうと、日本で試合をすることが強化につながるのだろうかという、いつもの疑問が湧きでてくる…。


90分見たわけではないが、勝負を分けた要因の一つは守備のプレッシャーの強さとそれへの対応力かなと。アンゴラからも玉際の厳しさは感じたが、世界のトップレベルになるとプレスが緩く、少しでもスペースを与えるとつけ込まれてしまう。


いかに守って効率よく攻撃するか。最少得点差に終わったが、大きな差を感じたゲーム。


○メキシコ 3−1 イラン


見ていない(´・ω・`)
このグループは、もうポルトガルとメキシコで決まりなのかな…。