WC8日目

○アルゼンチン 6−0 セルビアモンテネグロ


90WC以来の再戦。一人少なくなったSCGが、格上と言われていたアルゼンチンを内容で圧倒した試合の再現を期待していたが、あまりの不甲斐なさに後半を少しだけ見て寝てしまった。ゲーム内容にはとても興味深いものがあったけれど。


再放送を見た。まあ後半の3失点はチームのスタイルを崩して攻めに出た結果だとしても、そして開始早々のゴールがゲームプランを狂わせたとしても、前半から格の違いさえ感じる差があった。
アタッキング・サードからプレスをかけて、欧州予選を1位で通過した強豪に簡単にハーフウェイを越えさせない。個人技にパスワークがミクスチャーされたボール奪取からの反転速攻も洗練されており、堅守を誇るSCGの守備をなす術もないほどに崩してしまう。アルゼンチンは、自分の理想に近い姿だった。


高い位置からのプレスといえば、ハーフウェイを少し越えた辺りからプレッシャーをかけ始めることをイメージする人が多い(と思う)。おそらくそれがプレス戦術の主流だろうが、世界のトップはより早い攻撃を意識したプレス戦術も選択肢に入れている。
今回のSCGがもともとカウンターを得意とするスタイルだったこともあるが、WCの大舞台で、しかも暑い夏にその理想的な姿が見れたことは驚き。後半になってアルゼンチンは戦い方を変えてしまった。SCGの頑張り次第では、もう少し楽しめたのに…。


もし日本が南米のようなテクニックを重視した路線を継続するのであれば、ブラジル的なものではなく、パサレラ以降チーム戦術の意識が高まって、他の南米諸国とは少し様相を異にしているアルゼンチンではないだろうか。あの行過ぎた狡猾さは余分だけど(笑)


きっとオシムたんは現地でこのゲームを見ていたはず。どんな感想なんだろう。


○オランダ 2−1 コートジボワール


コートジボワールが消えることは、本当に残念なことだ。オランダもアルゼンチンと同じように2点リードしてからは守りに入った。しかしアルゼンチンより守備の意識が強く、反発力がない。オランダ的な理想を追求するにはコートジボワールは危険な相手で、やむなく守勢に回ったという面は否定できないだろう。


決定機の数そのものはほぼ互角だったと思うが、連携が悪いから攻守とも個の力に頼りすぎている印象が否めない。オランダは理詰めにフットボールを捉える傾向が強く、それを実践できる国だと思っているが、あまりにもらしくなかった。


近年のオランダは、こういう苦しいゲームを拾えるようになってきた。理想を追求するがゆえの脆さを克服してきたのだけど、同時に美しさを失いつつあるように感じる。自分はプレミアの某クラブやカテナチオのようなサッカーでは淋しいと感じる人間。オランダ国民はこの試合をどのように見たのだろうか。


(´-`).。oO(オレンジ一色に染まったスタンド...)


○メキシコ 0−0 アンゴラ


見ていない。もう限界で寝だめが必要、ビデオを見るのもいつになることやら(´・ω・`)


アンゴラは初出場で勝ち点1。アフリカのレベルが高いのか、地域的な差が縮まってきたのか。オーストラリアをアジア枠と考えれば、アフリカと同数の5ヶ国。サッカーは内容だと口にしながらも、勝ち点で負けて欲しくないのだ。