12.5%

先週の甲府vsG大阪戦の中継で、ボールを蹴った後のタックルをBS−NHKのアナウンサーが「アフター気味」と表現していた。
サッカーのスタイルや文化は国によって異なる。だから「ボランチ」のように日本独自の用語があってよいと思うし、「ドリブル」や「リベロ」のように多少意味が違う使われ方はまだ分からないことはない。
でも「アフター」とか「アーリー・クロス」とかは…。


さて、ガーナ戦の視聴率が12.5%だったとか。
マスコミが煽りに煽ったドイツでの惨敗、就任後2ヶ月という短期間で5試合はいくらなんでも食傷気味、マスコミが日頃蔑ろにしているJリーグだけの選手構成と様々な要因を挙げることができるのだろう。でも最近のマスコミの偏った報道を見ていると、代表バブルが一度弾けてしまうのも悪くないと思うようになってきた。
巨額の長期スポンサー契約を結んだ会社とか、これから金食い虫になるであろうJFAアカデミーは困るだろうけれど…


国内リーグと国民のサッカー観がレベルアップしないことには、瞬間最大風速的に好成績をあげることはあっても、その国のサッカーが本当に強くなることはありえない。
そんな基本的なことを疎かにしているのが日本の現状で、ギドがいいことを言っていた。

木村元彦「金額の差が歪みを表す!」 (SKY PerfecTV)


トリニダード・タバコ戦の後に私の知人の女性がブッフバルトと話をした。彼女によれば、ギドは代表戦のあり方についてひとしきり語った後、「この滅茶苦茶なスケジュールには見覚えがある」と言ったという。


「かつてドイツがそうだったのだ。強化、育成にはカネがかかるとばかりに、協会はひたすら集金活動に血道を上げた。ドル箱の代表戦をやたらと設定し、スポンサーの意向のままにスケジュールを組んだ。しかし、その結果もたらされたのは出口の無い停滞だった。選手は疲弊し、リーグ戦の試合の質は低下した。今、ドイツはようやくカネ集めよりもサッカーそのものをまずきちんとしようという動きになりつつある」


日本の日程は今後どうなるのだろう。もう、19日間で10試合という設定がいかに馬鹿げているかを気づかせるのは、スポンサーというよりも本来チェックすべき協会側であろう。意図の見えないテストマッチが今まで放置されていたことが、問題なのだ。


(´-`).。oO(最近のオシムたんのインタビューはサッカー教室...)