ナショナル・ダービー(マンU 2−0 りばぽ)

昨シーズンは押し気味にゲームを進めながら、終了間際のリスタート一発でやられたオールド・トラフォード。C・ロナウドハムストリングスで欠場したのは残念だったが、両チームともほぼベスト・メンバー。そしてレフェリーはグレアム・ポールさん。WCでイエローの数を間違えるという致命的なミスを犯したが、依然としてイングランド国内では最もリスペクトされるレフェリーの1人。聞きなれた両クラブのチャントがスタジアムにこだまし、スタジアムが歓声に包まれる。りばぽの声量が勝っていると思うのは、世界一うるさいと評判のりばぽサポの本領を発揮しているのか、ファンの贔屓目なのか、はたまた集音マイクがアウェー側に近い位置に置かれているためか。なにはともあれ、ナショナル・ダービーの舞台は整った。


ゲームはダービーらしく激しさ全開。改めてフットボールは戦いだと感じさせられると共に、日本では絶対にレフェリーがこんなゲームを許さないだろうなと少々残念に思う。立ち上がりからホームのマンUが押し気味で、劣勢に追い込まれたりばぽはロングフィードやサイドから反撃を試みるが、マンUの動きのよさが際立つ展開。レイナが不安定なところを見せたり冷やりとするシーンが多く、心臓がバクバクし落ち着かない序盤が続き、気がつけばあっという間に30分が経過していた。りばぽも少しはマンUのやり方に慣れてゲームが落ち着き始めたかなと感じた39分、スコールズにやられてしまった ('A`) りばぽは結局、アロンソのエリア内のシュートだけが決定機らしい決定機といえる淋しい内容の前半になってしまった。


しかしよくもまあ、両チームともこれだけ見ていてストレスのないプレー選択が続くものだと感心する。攻守共に技術レベルの高い選手からは常にチャレンジする姿勢が感じられ、パスの出し手と受け手の意図が明確でタイミングもよい。判断がスピーディだから、ボールもスムースに動く。こういうプレーだと、ファンも一つ一つのプレーに素直に反応できるというものだ(期待されたプレーでない時の落胆もわかりやすいw)。


ダービーらしく激しく戦っていたりばぽだったが、やはりアウェーということもあってある程度守備的に戦っていたのだろう。ゲーム・プランが狂ったりばぽは、失点直後から攻撃の意識を高めた。しかし後半になってもマンUの圧力は強く、攻撃が形になってこない。50分の最初の交代はマルゴンに代えてペナントで、4−4−1−1(4−2−3−1?)のフォーメーションはいじらずジェラードをセンターへ。さほどインパクトを与えることのない交代で時間が経過していくうちに、65分には去年に続いてリオのファイン・ゴール ('A`) ようやくクラウチアロンソに代えて投入したのは70分で、この辺りのラファの動きの遅さは、とくにアウェーではもう慣れてしまったが、やはり不満を感じるところ。英語の解説者も"too late"と言ってたじゃないか ヽ(`Д´)ノ


結局りばぽにゴールの匂いがすることもなく、ダービーらしかったのは激しさだけ。面白いようにやられてしまったや…。


Man Utd 2-0 Liverpool(BBC)


(´-`).。oO(クラシコの生は無理だよな...)