お金が絡みすぎると…

Is the Premiership a turn-off? (BBC)


イングランド代表で、現在はBBCコメンテーターのクリス・ワドルが、お金を払って見たいクラブはマンUアーセナルだけだと嘆いている。そしてチェルシーやりばぽのフットボールが、エンターテイメント性の観点から名指しされていた。


依然として90%以上のオキュパンシーを維持するプレミア・リーグではあるが、チケット価格高騰もあり、観客席増設による要因以外では観客数は横ばいないし、逓減傾向。やはりフットボールに絡む巨額のマネーの問題について触れられていて、現在ではプレミア・リーグに残るため、多くのチームがより効率的に勝利することを目指し、積極的にリスクを冒すことが嫌われるにようになってしまったと分析されている。


他には、スペインが理想で、プレミアは世界最高のリーグではない。単独で局面を打開できる選手が数えるほどに減少し、パサーが増えてきたことで、観客を魅了するプレーも少なくなってしまった。技術より体格重視の考え方がジュニア層にまで浸透しつつあり、ちょっとした失敗で外されてしまうようになってきていること、などを問題視している。


ガッザと共に非凡な才能と稀有なテクニックに恵まれたワドルらしいコメントだと思う。りばぽについてはラファ就任当初のチャレンジングな姿勢はいつの間にか霧散してしまっていて、すっかり伝統的なプレミアらしさと一線を画したフットボールになってしまっていると感じる自分的には、受け入れられる批判だ。


オシムたんもこれまでに何度か似たような発言をしてきたが、クライフも現代フットボールの傾向を嘆く一人で、かつてはチェルシーフットボールについてモウリーニョと論争めいたこともあった。自分的には、カペッロのR・マドリーをどう見ているか興味深いところでもある。