日本 2−0 中国

なんとか2万人を越えたらしい(その実態は…)。まあ所詮はU−23、でも日本人のオリンピック好きと、南アWCのメンバーに入りそうな選手も少なくないことを考えると、あてが外れた人も多そうだ。
 #この試合の視聴率は6.5%


ドイツWC以降、自分の周囲でもサッカーに対してネガティブな空気が流れているが、それが一般的な反応なのだろう。多くのサッカーファン的にはポジティブな材料であったオシムたんの代表監督就任も焼け石に水で、マスコミ自らが視聴率や動員を批判し足を引っ張る始末。


日本サッカーのステータスは、メキシコの80−90年代くらいの評価ではないかと思う。近年は一定のリスペクトを受ける立場になったメキシコでさえ、きっと20−30年後も世界的には「挑戦者」の立場に留まっているだろう。ましてや日本が…。


もう少し分相応なストーリーが描かれていれば…なんて感じてしまった。



試合内容は、なんて書いてよいのやら。8月のアウェーと同じく低調だと言えなくもないが、反町さんの場合はこういうサッカーを目指しそうな気もするわけで、もしそうならば、しっかり勝利をもぎ取った内容だともいえる。


ただ…なんというか全体に漂うもっさり感。とくに攻撃時には簡単にプレッシャーを受けてはスローダウンし、仕方なくロングボールを蹴るシーンが頻発。幾度となく同じようなボールの失い方をしていた。
しっかりビルドアップされたフィードからFWがボールをきちんと収めて、高い位置で後方の選手に前を向いてボールを持たせる。両サイドをセンターに絞らせてサイドに展開したり、FWが前後左右に動いて出来たスペースを利用させる。そんな狙いすましたポストがしっかり出来ていれば、好みは別としてそれほどストレスを感じないのだけど…。


中国は今回も同じ印象で、潜在的なポテンシャルは高そうだけど、チームとしてのまとまりが必要。セルビア人監督が就任して2週間での試合だったが、戦術的な戸惑いのためか8月に比べて明らかに精彩を欠いており、ごりごりとした個の強さやWYで3勝した頃の溌剌さまでが影を潜めたように感じた。


両国間にはそれほど差はなく、ちょっとした試合展開の綾で結果は入れ替わるくらいの力関係なのかもしれない。