メモ

ドイツサッカー協会は日本をどう分析したか。(Number)

「3バックの左右の2人(中澤と坪井)がサイドをカバーしないため、サイドバック三都主と加地は長い距離を走らなければいけなかった」
「守備のときポジショニングはいいのに、受身過ぎる」
「2トップはほとんどポジションチェンジせず、トップ下の中村は水平にしか動かなかった」

日本サッカー協会もW杯の分析本を出したが、「(オーストラリア戦は)悲劇としか言いようのない負け方」「ブラジルが高いレベルで戦ったとき、太刀打ちできなかった」といった情緒的な分析になっており、それに対してドイツの本は具体的な戦術の改善点が書かれている。どちらが優秀かは言うまでもないだろう。

(中略)

本書のハイライトは、ドイツW杯で見られた新たなトレンドだ。「ゲームメイク力のある選手をサイドに置く」「ゆっくりとした安全なパスから、急にテンポアップして攻める」。今後の日本代表にも大いに参考になる知識だろう。オシム監督はダイレクトパスをつなぐサッカーを目指しているが、それだけだと今回の分析によれば「単調」ということになる。


CBとWBの関係は元々そういうシステムだったので一概に改善点といえないが、DFラインに弱点があったことは事実だし、ブロック構築優先でボールを奪う意欲の低い守備やトップ下の機能については、世界の流れとのギャップを指摘されているように感じる。
ただ後半部分の新しいトレンドについては賛同しかねる。サイドや中盤の底、ときには最終ラインといった少しでもプレッシャーの緩い位置からゲームメイクすることはクラブレベルでは珍しいことではないし、テンポアップについてもいわゆるショートカウンター対策が進んだためゴールに結びつくことが少なかっただけで、ダイレクトパスを中心とした戦い方と矛盾するものでもない。だいたいオシムたんの千葉は、時にはじれったくなるほど最終ラインでパスを回しながら相手の隙をうかがっていたし。原文を読んでみたいのだ…。


(´-`).。oO(千葉ダービー最高に面白かった...クラシコといえる内容では...)