浦和3−1セパハン

Jリーグのメイン・スポンサー2社が契約を更新しないという記事を見た。
非常に直感的な感想は、代表中心でやってきた弊害がついに一つの形になって現れたなと。確かに代表が日本サッカー界をリードしてきた。しかしそのピークは02WC辺りで、現状はスポーツというよりコンサートやイベント会場のようだと聞く。代わりを見つければという問題ではない。サントリーのような多方面で文化事業に熱心な企業が撤退したことがショック。国内リーグの充実を抜きにして日本サッカーの発展はありえないのだから。



ACLに続いて3回目となる試合は浦和の快勝だった。
浦和は3−5−2、セパハンは4−2−3−1のフォーメーションでスタート。相性的には4−2−3−1に分があるといわれるが、FWの1枚(主に永井)と1.5列目の長谷部が守備に奔走することで弱点をカバーする。ホームながら圧倒的にゲームを支配された前の試合とは違い、起点となる中盤の底や両SBへプレッシャーをかけることで、セパハンの攻撃の芽をかなりの部分摘み取っていた。
外国のチーム相手でもこういう形に持ち込めると、浦和の後ろの強さが活きてくる。右に守備的な細貝を起用していたこともあるが、セパハンの攻撃は散発的で迫力不足。逆に浦和は鈴木啓や阿部、フォアリベロ的な役割を好む闘莉王らが面白いようにプレッシャーをかけ、ボールを奪う。前の試合は後半、3−4−3とも2−5−3ともいえるセパハンスクランブルアタックに手を焼いていたが、リーグ戦が終了してリフレッシュ、CWCに集中した浦和は最後まで闘えていた。


ポンテの怪我で心配された攻撃面だったが、終わってみれば3ゴール!最近のリーグ戦での得点力不足が嘘のようだった。セパハンはインフルエンザで主力を欠いた影響や、コンディションを崩していたのだろうか。それともポンテ不在時の浦和の情報不足で、対応が後手に回ったのだろうか。両者のトランジションのスピードにはかなりの差を感じた。
長谷部は少ないタッチ数でボールを捌くことで、サイドや後方からの攻撃を引き出していた。左サイドでは久しぶりにキレキレな相馬を見たし、この試合では阿部も前への意識が高かった。そして最後方からは闘莉王だけでなく、坪井とネネも効果的なオーバーラップと、多彩な攻撃はセパハンにプレッシャーを与えていた。それで日本人の永井が得点!ワシントンのファインゴールもあった。最後に1点取られちゃったけどw、久々に満足度の高いゲームだった。


初戦から順に7.5%、5.4%、16.6%