なんなんだろうこの閉塞感は(0−0パラグアイ)

ブラジルやアルゼンチンといった猛者を相手に南米予選を戦うパラグアイは、もともと守備的な戦い方をする国。同点の間は分厚く攻めてくることもない。普通にプレーしていれば日本が攻めているように映るし、国内でやる親善試合としては格好の相手だと思う。


ならば日本がどう堅守を崩していくかいうことになるが、ディテールの部分が不明瞭で結局は個の力頼み。あれだけスローダウンさせられては日本の攻撃陣ではゴールは遠くなるばかりで、もっと組織で崩すムーヴがないことには少し骨っぽい相手になるとチャンスの数さえ激減してしまう。


相手のあることだからいつも好ゲームになるわけではない。でもトップチームとは程遠い陣容のパラグアイ相手にホームで延々とボールを持たされるだけでは寂しいものがあるし、今日もまた残念ながらセットプレーか闘莉王のオーバーラップくらいしか可能性を感じないというお寒い内容だった。


まあどこにサッカーの面白さを見出すかという個人の主観に大きくかかわることは承知している。そしてこれが岡ちゃんらしいサッカーだということも理解しているが、昨シーズン終了後のオフを犠牲にした合宿を皮切りにこの代表はいったい何日費やしたのだと不満の一つも言いたくなる。


メンバー選考は監督の裁量なのであまり口を挟みたくはない。でも怪我人、怪我明けの選手を大量に呼ぶ一方で、Jリーグで旬な選手が弾かれている。例えば名古屋の小川や阿部、神戸の石櫃なんて選手を呼んだとしても岡ちゃんが使いこなせるはずがないとあきらめてはいるが、このチームの可能性というか将来の限界が早くも見え始めたような…。


それと平日とはいえガラガラのスタジアム。WC予選が始まっているというのに視聴率もまるで伸びない。協会は浦和の主力選手を呼んで、埼玉スタジアムでやれば、ファンが喜ぶとでも思っているのだろうか。最近はJサポでも、代表を罰ゲームだと言い始めているのに。


安易なストーリーでマスコミが支えてきた代表人気は、明らかに陰りをみせている。もう何年間にもわたり代表の試合はイベント化され、スタジアムの雰囲気はコンサート会場やデートスポットだったと聞くが、そのライト層からもそっぽを向かれた。やはり国内リーグという基礎をしっかり鍛えないことには、今後一時的に盛り上がることがあってもまた単なるブームで終わってしまうことだろう。


12.9%、13.9%


(´-`).。oO(岡ちゃんの功績がクラブ>代表の構図を日本に定着させたなんてことになりませんように...)