よすよす(3−0オマーン)

長沼さんが亡くなられたそうで、まずはご冥福をお祈りします。
サッカーが日本で見向きもされなかった時代からこつこつ実績をあげてきた人で、加茂さんのことで紆余曲折はあったけれど日本をWCに連れて行ってくれて、引き際も誰かと比べたらw。間違いなく日本サッカー界、最大の功労者の一人だと思う。
思い起こせば98WC予選の頃、仲間うちで散々悪口を言ったものだった。でもあの頃はサポやファンの影響力が今よりはるかに大きくて、日本のサッカーと一体化しているような熱い感情があった。今になってみれば、よき時代だったなと…。


それでWC予選。岡ちゃんのサッカーがばっちりとはまった試合。先にホームでやることを考えると2ゴール以上の差をつけて勝ちたかっただけに、最高の結果が出た。


オマーンが予想より高い位置に構えていたこともあるのだろう。立ち上がりからロングボールを多用していたが、10分にセットプレーから中澤が先制。22分に闘莉王のオーバーラップから大久保のゴールで追加点を奪ったあたりから完全に日本のペースになった。日本らしい中盤のパスワークが光る戦いぶりで、岡ちゃんのベストゲームだろう。


ただオマーンはあまりに不出来だったというか、かつて日本が苦しんだ堅固な守備の面影はまったく感じられなかった。プレッシングというには中盤はあまりにルーズで、まるで組織になっていなかった。セットプレーの守備も毎回といってよいほどマークを外していた。攻撃的なスタイルに変えようとしているのだろうか?とにかくアンバランスなチームで、自ら最大の強みを消して自滅したようにしか思えなかった。


この勝利で最終予選がかなり見えてきたので、仮定の話を一つ。もしこのゲームが0−0ないしは1−0で進んでいたら、岡ちゃんはどんなサッカーをするプランだったのだろう。2−0になってから日本は完全に弾けたが、サッカーでこういうゲームは珍しい。ゲームが拮抗している時、そしてアウェーでどういう戦いをするか気になっているだけに、できれば1点差ぐらいで終わって欲しかったかも。こんな冗談が言える日が続きますように(笑)


前回予選より大幅ダウンの15.2%。寂しいよなぁ…。