6+5のこと

各国ごとのフォーメーションの変遷やポジションの役割の違いによって、背番号の割り振り方は異なる。エースナンバーというものが存在する国もあれば、かつてGK以外はABC順で背番号を決めた国もあった。イングランドでは他国ほどスペシャルな番号ではないが、ジェラードの代表10番を見て吹きだしてしまった。


FIFA Congress supports objectives of 6+5(FIFA)


概要は…
先発メンバーのうち6人はクラブが所属する協会の代表に選出資格のある選手。
所謂外国籍選手の契約人数は制限しない。
交代選手の制限はない(試合終了時に3+8も許容される)。
10/11シーズンから段階的に導入される。
・10/11 4+7
・11/12 5+6
・12/13 6+5
そして、FIFAはEU圏内選手の取り扱いを意識していて、現行法に対しては対立ではなく協調していくことを明記している。


この問題、自分はレッセフェールでいいと思っている。FIFAが理由として挙げる代表チームとクラブの調和やバランス、各国クラブのアイデンティティやクラブ間格差の問題も理解できないことではない。でも情報社会の現代では無駄な抵抗としか思えず、長期のスパンで考えれば然るべき着地点に収束していくものだろう。
UEFAのプラティニ会長やベッケンバウワーも本案に賛意を示しているが、既にUEFAはEU法に抵触しない下部組織及び自国下部組織出身選手の制限(4+4)をルール化している。二重国籍の問題や容易に市民権を取得できる国があることを考慮すると、こちらの方がフェアなのかなと。
各国のサッカースタイルが同質化していることを憂慮する旨書いたことがあるが、これまで築かれてきたクラブ文化を「トップダウン」で変質、破壊してしまう可能性をより懸念してしまう。だいたいヨーロッパのクラブはこれまで基本的に自由競争の環境下で生きてきたわけで、FIFAはクラブレベルの問題にでしゃばるなと。
でもEU法の問題をクリアできれば、放映権など巨額マネーがどう動くかは興味深いw


(´-`).。oO(我那覇ゴールおめ...甲府サポ変わったな...)