ユーロ

またまた大甘な処分だった。軟禁にまで発展し、機動隊が発動された事件だから、最低ラインは無観客試合、勝ち点6以上の剥奪でもよかっただろう。果たしてこんな処分で、サッカー界が被った汚名は挽回され、スタジアムにおける安全が確保されるのだろうか。こう何度も揉め事が繰り返されるのであれば、プレミア並みの管理が必要かも。それとJリーグや協会の役員に対する処分もあってよいのでは?
制裁決定について(Jリーグ公式)


可能性であればまずブラジルが思い浮かぶが、現実にイタリアに3−0で勝てる国が世界にどれだけあるだろう。90年代であれば、そのブラジルと斬るか斬られるかの名勝負を演じたオランダを挙げたかもしれないが、イタリア・サッカーとの相性は最悪で、過去30年も勝てていなかったとか。ペレのメキシコWC時代ならともかく、現代サッカーで、しかもユーロのGL緒戦でこんな試合が見れるとは夢にも思っていなかった。


ドイツWC以降、あまり欧州の代表レベルの試合を見ていない。なので2年前との比較になってしまうが、自分の中ではオランダのイメージが少し戻った。ファンバステンになってからのオランダは、ワイドに広がったポジションが固定的なサッカーで、個の力を前面に押し出していた。でもこの試合を見た限りでは、コレクティヴで理詰めなオランダ・サッカーの一面が感じられた(2点リードしてからはセーフティになったが、それは仕方ない)。この大会で監督を退くらしいが、次のゲームも注目。


一方のイタリアは、近年は決して守備一辺倒ではない。クラブレベルでもミランが意欲的なサッカーで去年のCWCを制した。でも攻撃的なサッカーで持ち味が生かせるほどではないのだろう。オランダの守備も安定しているとはいえず、それなりに決定機を作っていたがゴールの匂いがぷんぷんしていたかというと…。逆に意識的に攻撃に出ざるを得なくなった隙を突かれて失点を重ねてしまった。この試合ではイタリアらしくない脆さを感じたが、かつてファンバステンの同僚だったドナドニがどう立て直してくるか。こちらにも注目。


ダイジェストを見ただけだが、フランスの攻撃もグループ戦術で崩していくというか、攻撃の形を作っていくという面で物足りなかった。まんまとルーマニアが築く守備ブロックの罠にはまっている姿を見て、ジダンがいないドイツWC予選の頃をぐだぐだぶりを思い出してしまった。現有戦力でフランスが勝ち進むには、ドイツ本番以上の勝負強さと運が必要になるだろうが、ルーマニアの方が面白い存在になれるかも…。


試合時間早めて民放だけは18.3%


(´-`).。oO(ファールを欲しがるプレーに厳しくなっているようだ...)