日本 1−0 イエメン

オシムたんが代表監督になり4試合が終わった。以前に比べてチームとしてしっかりとしたサッカーをしているが、まだまだオシムたんの意図する姿とは言いがたい。チーム作りの初期段階かつまともな練習時間も与えられない状況下では、仕方ないことだけど…。
とはいえ、ピッチの至る所でプレッシャーをかけ続ける守備戦術や、スペースや数的優位などを意識した攻撃面の特徴が、ようやく浸透する兆しを見せ始めてきた。そしてメンタル面で以前の代表より強いもの感じることが出来たことは、心強い材料かなと。


ただ世代交代は想像以上に大変なようだ。幸い日本では重要なテーマとなってこなかったが、たとえサッカー強国であっても時の経過につれそれなりに浮き沈みはある。まして中堅国では、世代交代の失敗が原因で低迷を始める国さえ。
オシムたんが起用している選手はみな経験が浅いが、Jリーグでのパフォーマンスを評価されて選出された選手たち。しかし彼らの力が発揮、表現されたゲーム内容かというと少々疑問が残る。
自分が考えている以上に各国の力は接近しているのだろうが、4年後と日本サッカーの将来を見据えてじっくり取り組んで欲しいと願う。


イエメン戦後 オシム監督会見(スポナビ)
深夜のサウジ戦は3.1%、イエメン戦は16.2%


○ これまでの4試合で、気になった選手について少しだけ。


おそらくは時間的な制約のためだろう、これまでオシムたんはJでのユニットを重視してきたようだ。予選を通過したのでこれから徐々に新しい選手が試されていくと思うけれど、年内はまとまった練習時間がとれそうにないんだよな ('A`)


闘莉王はDFの中心になれる資質を持っている選手だということが確認できた。ただ日本にはライバルとなる選手が少なく、競争がないことが淋しい。彼のような選手が中盤の底に入るくらい層が厚くなれば、きっと日本も…と無いものねだりw


阿部は、しばらくは相手に合わせて中盤の底とDFラインをいったりきたりする役割を担うのだろう。しかしオシムたんのチームが機能するためには、FWに楔のパスを打ち込めて、前線の深い位置にまで顔を出せるディフェンシブの存在は不可欠だと思う。


鈴木啓はいかにもオシムたん好み。もう少しサイズが欲しいけれど、体幹がしっかりしているのかバランスは悪くない。中盤の底1枚も無難にこなしていたが激戦区、阿部ともにこれからの使い方が興味深い。


遠藤は、Jでは積極的にシュートを打っているが、代表になるとバランスを取ることを優先しすぎているように思える。守備の意識の高さと攻撃に流れを作れることを評価されていると思うが、このチームでの役割はそれだけではないと思う。


加地についても同じ感想。ジーコ時代のことは忘れて、もっとリスクを冒す意識を持って欲しい。単に縦へ突破しクロスを上げるだけでなく、シュートまで求められているはず。動きの質が評価されていると思うが、決してポジションは安泰ではないですよっと。


羽生は、中盤でボールをさばきつつ、スペースに走ったり、ゴール前に顔を出したり、守備までこなすMF。ジーコはこのタイプの選手を重用しなかったけれど、技術があると言われる選手たちがこういう能力を身につければ、すぐ呼ばれるだろうにと思う。


サントスは、エクストラキッカーという位置づけだと思う(その割りにくだらないボールロストが多いけどw)。でもこのチームでは、人を使うだけでなく、使われることも意識して欲しいところ。そして高い位置でボールを奪う能力。


今の巻には魅力を感じない。バイタル付近で楔になるとか、サイドに流れて後方の選手が追い越すスペースを作るとか、連携の問題はあるにしても動きに精彩を欠いているように感じる。下手なのは仕方ないけどw、期待されている役割を果たせているだろうか…。


( ^ω^)我那覇よかったな!短い時間だったけど梅崎おめ!大分サポもおめ!