グッド・ムーヴ

吹き荒れる暴風雪の中、新潟が昨シーズン2冠の浦和相手に苦しいゲームを引き分けに持ち込んだ。最終盤にゴールを決めたのは、U−20やU−22の代表候補の河原と田中亜土夢。内田とマルシオ・リシャルデスのアシストも見事だったが、若い二人が短い時間で大きな仕事をやってのけたことに拍手、拍手。


それでこの2ゴール、新潟はもう攻めるしかない時間帯で当然の選択肢だったとはいえ、とくに両SBの攻め上がりがきいたチャレンジングなゴールだった。
1点目は、右サイドからクロスをあげた内田はもちろん、逆サイドの坂本もアタッキングサードまで進出。内田へパスを出したシルビーニョに十分なスペースと時間的余裕を与えていた。
2点目は自陣ゴールエリアからの攻撃だったが、両SBがペナルティエリア内まで進出し、相手守備陣のマークを分散させていた。とくに自陣ゴール前から左サイドを全速力で駆け上がった坂本は、中盤のパス交換やラストパスを出したリシャルデスを助けただけでなく、ペナルティアーク付近で坪井のマークを剥がしていて、影のアシストに相応しい働きだった。


オシムたんが代表監督が就任すると、すぐさま代表目線の日本のマスコミは「走る」ことの重要性を強調し始め、「考えて走る」「水を運ぶ」なんて言葉を盛んに取り上げた。でもハイライトだけのスポーツニュースやバラエティ色の強い番組は、ゴールの劇的さを強調するだけ。この試合を中継した解説者も、もっと具体的に走りのクオリティについて言及すればよいのになと…。


(´-`).。oO(浦和は少しよくなってきたのかな...)