日本2−2(PK3−4)チェコ(U−22WC)

様々なA代表関連の記事が目に入ってくる。どうも日本のメディアはバイアスがかかり過ぎているようで、オシムたんの言葉なんかも海外で伝えられている英文の方がしっくりくる。それとカタール戦をSTAR SPORTSで見直したが、ほんと日本の中継はなんとかならないものか(除くNHKのアナ)。記者たちに指導者ライセンスの講習くらい聴講させればいいのに…。


U−22は不運な判定も散見されたが、勝たなければならなかったゲーム。2点目が早く入りすぎたために早い時間帯から受身に回ってしまった印象で、展開の綾のようのようなものを強く感じた。


日本は立ち上がりに肝を冷やしたものの、スコットランド戦のようなスピード感あふれる攻撃でフィジカルに恵まれたチェコを圧倒する。フィニッシュの場面でもどかしいシーンが続いたが、22分にはCKから先制。その後も日本のペースで試合を進めていた。
でも後半開始早々にPKから2点目を決めたことで変化が生じたように感じた。守りを意識したのだろうか、両SBや中盤の底からの圧力が減少。後がないチェコがロングパスを多用し始めたこともあり、ラインは下がり始め、コンパクトさが薄れてくる。日本らしい攻撃は影を潜め、チェコの時間帯が続くうちに追いつかれてしまった。これは日本の欠点でもあるがゲーム運びに幅がなく、受身になった際の脆さが顔をのぞかせてしまったように思う。
延長に入ってチェコが一旦ペースダウンしたことで、再び日本はリズムを取り戻した。惜しいシュートも何本かあったが、きっとレフェリーはもうこれ以上PKの笛を吹きたくなかったのだろう(笑)


結果的にはベスト16で終わってしまったが、攻撃面では見るべき点の多いチームだった。正直アジア・ユースの頃はあまり可能性を感じなかっただけに、世界の舞台で前回のWYとは違った面白いサッカーを披露してくれたことを素直に賞賛したい。本当に若い選手たちはよくここまで成長したと思う。胸をはって日本に帰ってきて、またリーグでがんばれ!


Czechs rally to shock Japan(FIFA)
チェコ戦後 吉田監督会見(スポナビ)